初めての住宅購入ガイド:土地,住宅,マンションの購入サポート

欠陥住宅の責任について(05.02.01)

 さて、昨日(1/30)の夜、「行列の出来る法律相談所(日曜夜9時、NTV)」を見ていましたら、欠陥住宅を買った時のトラブルについて放送されていました。この番組を知らない方のために、番組について説明しますと、いろいろなトラブルについて、4人の弁護士がどっちが悪いとか、法律的にはどうなるかなどを検証する番組です。
 今回のトラブルのあらましは、ある夫婦が格安(優遇程度)の中古住宅(築1年)を不動産営業マンから紹介されて購入をしました。早速引越しをして住んでみると、配管から水が漏れ、建付けが悪くてドアが閉まらず、クロスの内側はカビがいっぱい、心配になって専門家に床下からすみずみまで調べてもらうと「こりゃ、欠陥住宅だね、直すと1,000万円はかかるよ」との返事。
 怒った二人は、不動産会社に怒鳴り込むと、不動産会社は知らなかったと。そこで、前住人と施工会社を呼んで4者会議が始まりました。売主である前の住人は「欠陥には気付いていたが、悪いのは施工会社」と、施工会社は「うちも悪いけど、よく調べもしないで買った買主がいけない」と、不動産会社は「建物の欠陥まで分からない」と三者とも責任逃れです。
 さて、このような場合、修理代は誰が払うのでしょうか?
 A施工会社 B売主 C不動産屋 D買主。
 私はBの売主に責任があると思います。今回は、中古住宅の取引に基づくトラブルであり、施工会社は取引に関係しておりませんので、買主が直接責任を追及することは出来ないと思います。
 また、不動産屋は、建付けの悪さからくるドアの閉まり具合くらい分かりそうなものですが、その他の壁の内側や内部の配管の欠陥まで気付くのは厳しいと思います。
 ただ、取引において、売主から建物の不具合や設備についての確認作業をしますから、これを怠ったり共謀したらアウトでしょう。不動産屋は法律やお金に関することに比べ、建物構造などの技術系に関しては劣ります。そのため、中古住宅の取引を安心して行うために建物を調査する専門家もいます。買主は欠陥を知らなかったのですから責任はなし。安い理由を疑うべきではあったでしょうが。
 売主は、たとえ欠陥をしらなくても、ある一定期間の欠陥(瑕疵)については責任を負わないといけません。これを瑕疵担保責任と言います。今回は知っていて隠したのだからもっと悪質です。買主は売主に責任を追及し、売主は施工会社に責任を追及する流れになり、不動産会社は最後まで買主のフォローをする責任です。さて、弁護士の答えは・・
 さて、弁護士軍団(番組内ではそう呼びます)の答えは、施工会社1名、売主2名、買主1名、不動産屋0名という結果です。それぞれの理由は、施工会社・・一番悪い奴に責任を持たせるべき、そうなるようにするのが弁護士の仕事。売主・・瑕疵担保責任がある、知らないで買ったのだから買主に責任がない。買主・・もともと相場の優遇で買っており、修理代を出してもまだ安い。一生に一度の大きな買い物で不用意過ぎる、安い理由を調べるべき。不動産屋・・欠陥までの調査義務はない。それゆえ、住宅品質確保法などを整備し、取引を安全にしていこうとしている。以上。
 弁護士の方々の意見を聞いて、みなさまはどうお感じになりましたか?買主に責任があるという意見があるのにはビックリですよね。確かに、不動産に掘り出し物は無い、安いのには疑ってかかれと言われますが、ちょっと厳しいですね。施工会社は10年にわたり、主要な構造部の瑕疵は責任があり、軽微な部分でも2年は保証しないといけないので、最終的には施工会社がすることになると思います。しかし、今回の取引において修理する義務を持つのは売主であり、売主の責任にて施工会社を問わず修理する義務があります。
 不動産会社も、相場の半分という価格なら気付きそうなものですから、何らかの予防線を張るべきで、買主側なら安い理由を調べる、売主側なら欠陥を明示し修理して売るか、安くするかわりに欠陥を了解してもらうかをするべきだと思います。実際の取引では、ここまで誇張されたケースにはないでしょうが、これに近いケースはありえると思います。買主側・売主側のどちら側になるにせよ、充分な注意を払い、あまりにも不自然(自分に有利な場合)な時は疑ってかかるほうがいいかもしれません。
 しかし、今回のケースだけでなく、弁護士さんの意見がこうもバラバラになるとは、なんか不思議に感じませんか?誰が間違っているとかはないのですが、同じ法律の下に動く弁護士さんでさえ、こうもいろいろ考え方があるなら、他の分野でも同じです。誰かひとりの意見に凝り固まるのではなく、素直に大きく受け入れ、自分の感性・考えに合った道へ進むべきですね。
 家探しでも、あれは駄目だこれはおかしいと言う人がいますが、そうではなく、それぞれの生活に合えばいいのです。人のことを気にせず、自分に合った住まいを探しましょう。他の人や会社を否定するのもおかしいです。いいじゃないですか、都心が好きでも。





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