転職者が多いこの業界(07.06.05)
日本経済新聞の夕刊に“第二新卒”の話題が記事になっておりました。私は大学を中退したため、“新卒”とか“就職活動”という経験がなく、大学を卒業し、大きな組織の会社へ就職するということは未知の世界です。
第二新卒とは、新卒で就職後3年以内に転職する人を指すそうです。学生時代は、どういう仕事をやりたいのか、どういう職場で働きたいのかが分からず、とりあえず就職しなくちゃという感じだったのでしょうか。それが、就職してみて何かが合わず、なんとなく仕事や会社が見えてきて、改めて就職?活動をして会社を移り希望を叶える。
不動産業界では、どこかに就職した後、いろいろな理由から転職してきた人が多数を占めています。これは、個人、零細、中小企業が大多数を占める不動産業界の特徴から、この傾向になるのでは。しかし、第二新卒さんが、就職後に“不動産業界で働きたい、不動産が転職だ”と気づいて転職してくるのはほとんどなく、第二新卒を過ぎ、第三、第四新卒?くらいから不動産業界に入ってくることが多い。
第三、第四で不動産業界に転職してくるのですから、年令も30を過ぎている人が多くなります。ただ、私はこれでもいいのかなと思っています。
先日、大手不動産会社の新卒の方とお会いしましたが、不動産・住宅・住まいという人生に大きな影響を及ぼす業務に、人生経験も社会経験も少ない彼らが担当できるスキルが備わっているのかというと、ちょっと疑問に感じます。※決して、特定の誰かを指しているのではなく、全体的な一般論ですので。
大手さんですから、知識という面に関しては、それなりの教育をしてくると思います。しかし、不動産業界の中心的な資格である宅地建物取引主任者を所持していることと担当者としてのスキルが一致しないことから分かるように、知識そのものは最低限の絶対条件であると思いますが、それ以上の十分条件にはなっていない。このプラスアルファは人生経験、社会経験などを積むことによって磨かれていきます。とはいえ、根本的な意識、見識などがなければ磨かれようもないのですが。
30を過ぎて転職してくる方は、不動産業界ではなくても、それなりの人生経験、社会経験を積んできているので、知識の面では劣っていても、住まい探しの担当者としては適していることも多い。知識の面は、本やネットで調べる、資料を持ち歩く、上司や専門家に聞いてみるなど、対処法もあります。でも、経験に関しては簡単に得られるものではない。
私なら、知識ばっかりの頭でっかちな新卒・若手の担当者より、それなりの経験をしてきている方に担当してもらいたいと思う。経験がある方なら足りない知識をどうカバーすればよいかという知恵もあり、無難に対処もしてくれると思われる。
また、いろいろな業界から転職してきた人が多い不動産業界では、人種?が多岐に渡り、その中で日々揉まれることによって、幅が広く、柔軟だったり、耳学問から得た豊富な知識で引き出しが多くもなる。
建築に関しては、多くの大学や専門学校で専門的に取り扱っているが、不動産を体系的に教えるところはほとんどない。不動産業界に一番近いのは法学部・法律であるが、不動産の部分にどれだけ触れているかは疑問。これも新卒者が不動産業界ですぐに通用しない一因なのであろうか。
住まい・不動産とそれに関わる法律は、家を買うか買わないかは別としても、人生の中で、必ず関わっていくことなのだから、大学の専門的な内容だけでなく、それこそ小学校から教えていかなければならない。学校の社会で教えている内容は、日本経済や社会の仕組みに関することで就職後の仕事では役に立つのかもしれませんが、もっと生活そのものにも目を向けてもらいたい。
さて、長々と書いてきましたが、お伝えしたいのは、経験もない新卒・若手の人が担当しても大丈夫かなと“感じた”ということで、危ない、危険、気をつけろと断言しているわけではなく、ただ、そう感じたということ。
なぜ、断言しないで、感じたという表現かと言えば、私自身がまだまだと思っているから。未熟な私が誰かをつかまえてダメといえるような立場ではなく、私も至らないという日々反省の中、若手は大丈夫なのかなと素朴に思った次第。
新卒、第二新卒、転職のどの道からも優秀で意識の高い方が数多く、この業界に入り、レベル、スキルを向上していくことを切に願い、また、そうなるように私自身も取り組みたいと思います。
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